August 20, 2025

UC Davis研究:GenAIブラウザアシスタントがユーザーの機密情報を追跡・共有している実態を暴露

2025年8月18日、米カリフォルニア大学デービス校の研究チームが発表した新しい研究によって、生成AI(GenAI)ブラウザアシスタントが利用者の同意なしに個人情報や機密データを収集・共有していることが明らかになった。この研究成果は、8月13日に開催されたUSENIX Security Symposium 2025で発表された。

まとめ記事:UC Davis研究:GenAIブラウザアシスタントがユーザーの機密情報を追跡・共有している実態を暴露


調査概要

  • 対象ツール(9種類)
    Monica、Sider、ChatGPT for Google、Merlin、MaxAI、Perplexity、HARPA.AI、TinaMind、Copilot
  • 調査手法
    • 公開サイトと非公開サイト(例:医療系サイト、IRSサイト)でのデータ収集挙動を監査
    • プロンプトを通じた「属性リーク」テストで、プロフィール作成やパーソナライズを確認

主な発見

  1. 過剰なデータ収集
    • 一部拡張機能はページ全体のHTMLやテキストを取得
    • 医療履歴や診断内容といったセンシティブ情報まで収集
    • 特に「Merlin」はIRSサイト入力フォームから社会保障番号(SSN)を外部送信していた
    • HARPA.AIも同様にページ全内容を収集
  2. プロファイリングとパーソナライズ
    • MonicaやSider:文脈内外でのプロファイリングを実施
    • HARPA.AI:文脈内のみ
    • TinaMind、Perplexity:プロファイリングなし
    • シナリオ例:高級車サイト閲覧後に「私はお金持ちか?」と質問すると、属性を学習し回答
  3. 第三者への情報共有
    • Merlin、TinaMind:Google Analyticsにデータ送信
    • Merlinはユーザーの生クエリを外部サーバに共有
      → 結果として広告ターゲティングやCookie連携に利用可能

研究者の警告

  • 拡張機能は基本的に審査が緩く、ユーザーの認識不足が深刻なリスクを生む
  • 「GenAIブラウザアシスタントに入力する情報は、保存・利用され続けることを理解すべき」
  • プライベート空間で利用する場合は特に注意が必要

インサイト

  • 利便性と引き換えにプライバシーが危険に晒されている
  • 透明性・ガイドライン・ユーザー教育が不可欠
  • 個人利用者も「使う前にリスクを理解する」姿勢が求められる

参考記事

Leave a Comment