Google DeepMindの新体制トップに就任したコーレイ・カヴクチュオール(Koray Kavukcuoglu)氏は現地時間9月23日、業界イベント「The Information AI Agenda Live Summit」に登壇し、次期フラッグシップモデル「Gemini 4」の開発状況について、基礎学習を終え、指示への追従性や安全性を磨き上げる「ポストトレーニング(学習後調整)」の初期段階に入ったことを明らかにした。同氏が公の場に姿を見せるのは、8月にDeepMindの上級副社長(SVP)に昇格して以来初めてとなる。
カヴクチュオール氏は「すでに有望な結果が出ており、非常に期待している。ポストトレーニングの初期バージョンをできるだけ早く展開し、そこから素早く改良を重ねていきたい」と述べ、当初想定されていた年末というタイミングを待たずに、Gemini 4を「もっと早く」投入したいとの意向を示した。ただし具体的なリリース日や提供形態、価格体系などは明らかにされておらず、あくまで開発途中の進捗報告にとどまる。
この発言の背景には、生成AI各社による開発競争の激化がある。今月だけでもAnthropicが「Claude Opus 5.5」を、OpenAIが「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を相次いで発表するなど、フラッグシップモデルの投入合戦が続いている。Google自身も直近では軽量モデル「Gemini 3.8 Flash」を投入したばかりだが、フラッグシップ級の性能では他社に先行を許しているとの見方もあり、Gemini 4の早期投入には巻き返しを図る狙いがあるとみられる。
Google社内では、一部のエンジニアがコーディング用途において自社のGeminiよりも他社モデルの利用を優先する動きも報じられており、Gemini 4の完成度と投入時期は、Google全体のAI戦略にとっても重要な試金石となりそうだ。まずは今後数週間から数カ月の間に、初期版に関する続報やベンチマーク結果が出てくるかが焦点となる。
出典: The Decoder(2026年9月24日)


「Google DeepMind、「Gemini 4」がポストトレーニング段階に到達 ― 新体制トップが年内前倒し投入に意欲」への1件のフィードバック