OpenAIは2026年9月17日、対話型AI「ChatGPT」をMicrosoft Wordに統合する新しいアドインを発表した。ChatGPTがWordの作業画面内にサイドバーとして表示され、アプリを切り替えることなく文書の下書き作成や編集ができるようになる。
新アドインでは、箇条書きのメモから構成の整った文章を組み立てたり、既存の文章の校正・推敲を行ったり、見出しや書式を整えたりといった作業をサイドバー上のChatGPTに指示するだけで完了できる。長文の要約機能も備えており、資料の要点を素早く把握したい場面でも活用できる。Microsoft Marketplace経由でインストールする仕組みで、既に画像生成の「ChatGPT Images 2.5」を含め、ChatGPTの機能拡張を矢継ぎ早に打ち出しているOpenAIの姿勢を象徴する動きといえる。
特筆すべきは、この統合が無料プランを含む全てのChatGPTユーザーに提供される点だ。Word向けのAI機能としてはMicrosoft自身の「Copilot」が先行しているが、Copilotの多くの機能が法人向けライセンスを前提とするのに対し、今回のChatGPTアドインは学生やフリーランス、個人クリエイターなど、企業向けライセンスを持たないユーザーでも無料で利用できる。すでに提供されているExcel・PowerPoint向けアドインにWordが加わったことで、主要なOffice三製品すべてでChatGPTブランドのまま利用できる体制が整った形だ。
OpenAIとMicrosoftはAzureのインフラ利用などで協業関係にありながら、Word・Excel・PowerPointという同じ土俵でCopilotとChatGPTが競合するという興味深い構図も生まれている。個人ユーザーの日常的な文書作成の場にChatGPTが直接入り込むことで、生成AIアシスタントの利用習慣がどちらのブランドに定着するか、今後の展開が注目される。

