9月 16, 2026

Google、全社エンジニアに社内でAnthropic「Claude Opus 5」の利用を解禁 ― 長年のGemini優先方針を転換

Googleが社内の全エンジニアに対し、Anthropicの最新モデル「Claude Opus 5」の業務利用を解禁したことが、2026年9月15日までの報道で明らかになった。Business Insiderの報道によれば、Googleの社内向け開発プラットフォーム「Antigravity」を通じて、これまで一部のDeepMindチームや優先度の高いプロジェクトに限定されていたClaudeへのアクセスが、全社的に開放されたという。

Antigravityは、Googleが2025年11月に買収したWindsurfのチームを中心に開発した「エージェントファースト」型の無料IDEで、AIがコード生成だけでなく計画立案から実行・検証までを担うことを目指したツールだ。これまでも外部ユーザー向けにはモデル選択肢としてClaudeが用意されており、利用料金はGoogle経由で請求される仕組みになっていた。今回の措置により社内利用でも同様の枠組みが適用され、エンジニアはユーザー単位のクオータのもとでClaudeを利用できるようになる。

今回の方針転換は、長年にわたり社員に自社モデルGeminiの優先使用を求めてきたGoogleの内部ルールを覆すものとして注目されている。一部のエンジニアからは、コーディング用途におけるGeminiの性能に不満の声が上がっていたと報じられており、結果としてライバル企業であるAnthropicのモデルを社内的に”公認”する形となった。これに対しGoogle側は「Geminiは引き続き社内開発における主要かつ基盤的なモデルである」とコメントしており、Claudeの解禁はあくまで補助的な位置づけであることを強調している。

GoogleはAnthropicの主要な出資者の一つでもあり、両社の関係は競合と協業が交錯する複雑なものとなっている。今回の内部ポリシー変更は開発者の生産性向上を狙った実利的な判断である一方、生成AI各社のコーディング支援モデルの実力差が、巨大テック企業の社内ツール選定という形で表面化した象徴的な出来事ともいえそうだ。

出典: BigGo Finance(原典: Business Insider, 2026年9月15日)

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